パーフェクトストーン PERFECT STONE

第2回スペクトロライト買付


ヘルシンキ到着日の翌日、駅のすぐ前にあるアテネウム美術館で開催中の「ピカソ展」に後ろ髪を引かれながら列車に乗り込みロシア国境近くの州都ラッペーンランタに向かいました。
車窓からは6月(夏至)の萌えるような景色は一変して木々は紅葉し、朝はどんよりした雲か風雨で始まり夕方に青空が見えるという典型的なフィンランドの晩秋の天候が続きました。
ラッペーンランタ駅では前回お世話になったユレマー市長に出迎えて頂き、車で1時間ほどの懐かしい村に到着しました。
ところが前回スペクトロライトを探した「ジェム・ビレッジ」と博物館はもうすでに長い冬休暇に入っていました。
11月から3月までこの辺は雪と氷に覆われるそうです。
目指すスペクトロライトは村の皆さんのご好意と市長さんのガイドで採掘場のオーナーさん達や仲買人さんの所に出向き分けて頂いたりしました。
またジェム・ビレッジにある一軒の店のオーナーさんには事前に前回好評だったスペクトロライトのカボションカット・ルース(裸石)をメールでオーダーしていました。
彼は私が来る日程に合わせて採掘場から原石を探しご自分の工房でカット・研磨してくれたそうです。
この人は英国宝石学協会(FGA)出身でディプロマ資格者なので安心してお任せしました。
ユレマーには一週間滞在し、朝から夕方までスペクトロライト選びと年末に日本で開催される展示会に出展するため現地の方々と打ち合わせをしていました。(このことは後日メルマガでお知らせします。)

今回現地から持って帰ったスペクトロライトの内容は前回と少し方向性を変えて、希少な発光をする赤やピンク・紫・ゴールド色などを主に集めてきました。
スペクトロライトはラブラドライトの一種なのでブルーや黄色などの閃光を出す石が現地でも多いのですが、赤やピンク・紫などの光を出す石は全体の1%くらいだそうです。またこの石は黒い母岩の部分が多く、逆に発色する部分が少ないのが特徴です。
正直それらが世界的に見てどのくらい価値があるかは市場の判断に委ねるしかないのですが、まだ一般市場では希少(且つマイナー)なものとして扱われています。
しかしうっとりさせるようなスペクトロライトの閃光の魅力は今回現地に行っても変わりませんでした。
アップロードするスペクトロライトは原石ブロックのままで十分に魅力的なものもあり、カットしたもので水に漬けて見ると素敵な光を躍らせるものもあり、また研磨加工にしたり指輪やペンダントにすればもっと魅力を引き出せるものもあるので、様々なスペクトロライトを数回のアップロートに分けてお届けする予定です。
併せて皆様のご意見・ご希望などもお寄せいただけたら幸です。

【PERFECT STONE】店主 2009/10/28

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